
副業や独立、起業などを目指して勉強をしていると、さまざまなビジネス用語に出会いますよね。今回は、受講生からもよく質問される「マーケティング」について解説していきます。
「マーケティング」という言葉は、聞いたことがある方も多いと思いますが、うまく説明できない、イメージがしづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。

ビジネスをするためには、マーケティングの理解が必要不可欠です。
今回はビジネス初心者が押さえておくべきマーケティングの基礎知識と勉強法をわかりやすく解説します。
マーケティングとは?基本を理解しよう
マーケティングの定義
マーケティングとは、商品が売れていく仕組みを作ることです。
具体的には、集客から販売、商品作成に関連する一連の活動全体を指します。
顧客の手元に商品が届くまでの仕組み全体が、マーケティングの本質です。
マーケティングの全体像
- 市場リサーチ
- コンセプト設計
- 集客とニーズリサーチ
- 商品作成と販売戦略
- 効果測定・改善・修正
それぞれの工程を丁寧に積み重ねることが、ビジネスの成功につながります。
1. 市場リサーチ
業界全体のトレンド、顧客の行動、競合他社の強みや弱みなどを調査するフェーズです。
特に、個人規模のスモールビジネスでは市場規模や成長性、競合がカバーしていないニッチな隙間を見つけることで、ニーズがありながらも戦いやすい場所を作ることができます。

▶︎ コンセプト設計
誰に(ペルソナ)、どんな価値を、どう届けるか、なぜ自分が行うのかを言語化するフェーズです。理念やメッセージ性も含め、自分らしい立ち位置をつくります。
一言で自分のビジネスやブランディングを表現できるキャッチコピーなども考えるとよいです。
▶︎ 集客とニーズリサーチ
SNSや広告、紹介などで見込み顧客と接点を作り、アンケートやヒアリングで“顧客の声”を収集します。特に、感情面の悩みや本音を聞き出せると、価値提供に直結します。
顧客の理解を深めるために、ペルソナを設定したり、カスタマージャーニーなどを活用してペルソナを整理しても良いでしょう。
▶︎ 商品作成と販売戦略
収集したニーズをもとに商品を設計し、価格設定・販売導線を設計します。
AIDA(注意→関心→欲求→行動)やPAS(問題→共感→解決)などの購買決定プロセスを考慮して設計することで成約率も向上します。

▶︎ 効果測定・改善・修正
KPI(重要指標)を定めて効果測定を行い、改善すべきポイントを洗い出します。
CV率、商談受注率、LTVなど事前に決めておいた目標数値をもとに、改善と再設計を繰り返してPDCAを回していきます。
マーケティング戦略の考え方
マーケティング戦略とは?
マーケティングの流れを機能させるための"設計図"です。3C分析やSWOT分析などのフレームワークを用いて、計画を練り上げます。
現代はモノやサービスがあふれ、単なる商品力だけでは選ばれにくい時代です。戦略を立てることで、自分の強みを活かし顧客に届くポジションを明確にできます。
6つのマーケティング戦略ステップ
- 外部分析(市場動向や競合)
市場規模、成長性、トレンド、競合の強み・弱みを調査します。
ここで業界全体の規模や方向性を把握することで、自分が狙えるポジションを見極めます。 - 内部分析(自社の強み・弱み)
自分のリソース、過去の実績、人的資源、商品力などを洗い出します。
競合に勝てるポイント、逆に補うべき課題もここで把握します。
特に本業がある場合は、時間的なリソースが限られ、マーケティング戦略全体に影響するので、ここで正確に把握しておきましょう。 - セグメンテーション(市場の細分化)
顧客層を年齢・性別・職業・地域などの要素と具体的なニーズごとに分けていきます。
心理的な要因やライフスタイルなども重要です。
次の工程で実際にどの層をメインターゲットにするかを考えるためにとても重要な段階です。 - ターゲティング(狙う顧客層の選定)
3で細分化した市場の中から、自分の強みが最も活かせる層を選定します。
立ち上げ初期においては、幅広い層を狙うのではなく、顧客を絞り込んでアプローチする方が成功確率が高まります。
利益性や成長性などのバランスも見ながら決めていきましょう。 - バリューポジション(提供価値と差別化)
選定したターゲットに対して、何をどのように届ければ価値を感じてもらえるかを定義します。
4でもお伝えしたとおり、顧客を絞り込むことで、より具体的な悩みや問題にアプローチすることができます。
競合との差別化要素や、顧客の「欲しい理由」を明確にしましょう。 - マーケティングミックス(4P・4Cによる戦略実行)
具体的な実行プランを立てるフェーズです。
4P(製品・価格・流通・販促)と4C(顧客価値・コスト・利便性・コミュニケーション)を使って、ターゲットに最も届く形に施策を落とし込みます。
・代表的なフレームワーク
マーケティングの分析は、フレームワークを用いて行うと整理できます。よく使われるフレームワークを2つ紹介します。
- 3C分析(顧客・自社・競合)
3C分析とは、ビジネスを成功させるために「顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」という3つの視点から現状を分析するフレームワークです。3C分析を通して、どの市場でどのように戦うかを明確にでき、戦略設計のベースとなります。
- SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)
SWOT分析は、自社の現状と外部環境を「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの視点から分析するフレームワークです。
強み:自社の優位性や資産、人材、技術などのプラス要素
弱み:自社が抱える課題、足りないリソースなどのマイナス要素
機会:市場の成長、社会的変化、技術革新などのポジティブな外部要因
脅威:競合の台頭、法規制、景気悪化などのネガティブな外部要因
SWOT分析を活用することで、自社の現状把握と環境変化に応じた戦略立案が可能になります。

マーケティングの勉強方法
最終的には実践することが最も重要ですが、マーケティング考え方や戦略の立案・修正などを勉強したい場合は、以下の方法があります。
・本や動画で学ぶ
コストをかけずに基礎を学びたい人向けです。
同じことを示していますが、発信者や著者によって言葉の定義や表現が異なるので、複数の発信者から学習すると理解が深まるでしょう。マーケティングに関して全く知識がない状態だと、内容の理解が難しい場合もあります。
・オンライン講座を受講する
講師による解説やチャットでの質問対応があり、初心者から上級者まで自分に合う講座を選ぶことができます。
無料のものもありますが、本格的に学習したい場合は、有料の講座で学習すると良いでしょう。
・オンラインサロンに参加する
比較的リーズナブルな価格のサロンが増えてきており気軽に参加でき、同じように学習意欲が高い仲間を見つけることもできます。主体性が必要ですが、仲間と共に学ぶことでモチベーションも維持しやすいのが特徴です。
1つのサロンだけで知識を得ようとすると、知識量や関わる職種、メンバーに偏りが出る場合があるので、複数のサロンに在籍したり、外部のイベントなどに参加するとより知識を深めることができます。
・スクールで体系的に学ぶ
コストはかかりますが、基礎から実践まで確実にスキルを身につけたい方におすすめです。
スクールによってサポート状況はさまざまですが、個別の担当講師やメンターがつく場合が多く、自分の進捗や知識に合わせた学習が可能です。グループコンサルやオフ会などで他の受講生と交流を深めることができます。
Linkでは、個別のミーティング、グループミーティング、セミナーなど複数のアプローチで学習をできる環境が整っています。また、マーケティングの基礎だけでなく、動画編集・デザイン・プログラミングなどのスキルも学習できるので総合的に学びたい方におすすめです。
まとめ
マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。
誰にどのように届けるかを考えるビジネスの要となる部分で、戦略を持って行動することで、成果を出せる可能性が高まります。
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