
トータルビジネススクールLink講師の佐藤です。最近、動画の広告などで「フリーランス」という言葉を目にする機会が増え、時間と場所に縛られない働き方を目指す人も増えています。ですが、フリーランスが身近にいない場合も多く、どうやってなるのか、何をしているのかわからないことも多いですよね。この記事では、そんなフリーランスに関する疑問についてお話ししていきます。
フリーランスとは?
フリーランスとは、会社や団体などに所属せず個人で仕事をしている人のことを指す言葉で、中でも税務署に開業届を提出している人を個人事業主と言います。フリーランスという言葉は職業を指す言葉ではなく、働き方を示すことが多く、職業や行っている仕事は人それぞれ異なります。

フリーランスの収入の得方
フリーランスは、会社員のように1つの会社と雇用契約を結び給与をもらうというわけではありません。案件ごとに業務委託契約を結んだり、成果報酬として実施した業務に対して報酬をもらう契約などがあり、複数の仕事や企業を掛け持ちして仕事をすることができます。また、自分のスキルや経験を活かしてビジネスを起こし、自社製品やサービスを流通させることで事業収入を得る方法もあります。そのため、本人の努力次第でサラリーマンよりも高い収入を得ることも可能になります。

本業として選ばれる主な仕事
フリーランスと一言で言っても、身近にフリーランスがいないことも多く、どのような仕事をしているのかイメージがつかない場合もありますよね。ここではフリーランスを目指す際によく候補に上がる職種を4つ挙げました。ご自身の将来像を選ぶ参考にしてみてください。
▶︎動画編集者・動画クリエイター

収入形態 | 成果報酬 |
収入の目安 | 1本3000円〜 |
働く場所 | 在宅OK |
ストックorフロー | フロー |
特徴 | ・本数をこなすと収入UP ・最初は時間がかかる ・案件によって収入が左右される |
動画編集者の仕事は、主にYouTuberなどの個人や企業の動画を代わりに制作・編集することです。そのため、依頼主の意向にそった動画を制作するためのスキルが必要になります。実際に行う作業としては、動画のカット、BGMや字幕テロップの挿入、サムネイルの作成などです。
動画編集の収入は、「動画1本あたり〇〇円」と言った成果報酬型が多く、依頼主によって単発の場合と継続案件となる場合があります。動画編集の初心者が獲得しやすい案件の相場は3000円〜5000円程度ですが、ジャンルや依頼主によって差が出る部分でもあります。最初のクライアントは、クラウドシーシングサイトやSNSなどの募集で案件を獲得する場合が多いですが、動画編集スクールの紹介で案件を獲得できる場合もあります。
動画編集を始めた当初は5分程度の動画を作成するのに、4〜8時間程度かかる場合もありますが、案件をこなしてコツを掴んだり、受注単価を上げることで時給を上げることができるようになります。
▶︎WEBデザイン

収入形態 | 成果報酬 |
収入の目安 | ・バナー:1点3000円〜 ・LP制作:1点50000円〜 |
働く場所 | 在宅OK |
ストックorフロー | フロー(場合によってはストックにもなりうる) |
特徴 | ・デザインのスキルが必要 ・案件によって収入の上下が大きい ・ライバルが多く初回案件獲得が困難 |
WEBデザイナーの仕事は、主にWEBサイト上の画像部分を作成することです。画像作成と言っても、SNSの投稿や広告バナー、WEBサイトのページなどその仕事内容は多岐にわたります。画像はユーザーの視覚に訴える部分であり、WEBサイト内でも重要な要素です。目を引くものか、メッセージが伝わるものか、ボタンが押されるものかなど、ユーザーの行動を引き出すデザインを求められます。依頼主の意向にそった画像を制作するスキルだけでなく、マーケティングの知識があるとより高単価の仕事を獲得しやすいです。実際に行う作業としては、依頼主の要望に合わせてデザイン(画像など)を作成することです。
WEBデザインの収入は、「デザイン1点あたり〇〇円」と言った成果報酬型が多く、単発の場合が多いです。依頼主の好みやニーズを汲み取って仕事をすることができれば、依頼主の別事業の案件を請け負ったり、別のデザイン作成を依頼されたりと継続的に仕事を獲得できる場合があります。
WEBデザインの初心者が獲得しやすい案件としては、アイキャッチ画像やバナーなどで相場は500円〜5000円程度ですが、ジャンルや依頼主によって差が出る部分でもあります。最初のクライアントは、クラウドシーシングサイトやSNSなどの募集で案件を獲得する場合が多いですが、WEBデザインスクールの紹介で案件を獲得できる場合もあります。
▶︎WEBライター

収入形態 | 成果報酬 |
収入の目安 | 文字単価0.5円〜 |
働く場所 | 在宅OK |
ストックorフロー | フロー |
特徴 | ・初心者が始めやすいが時間がかかる ・さまざまな分野の知識が身に付く ・ライティングの知識を活かしてセールスレターなど高単価案件の獲得も可能 |
WEBライターの仕事は、主に個人や企業の依頼を受けて、WEBサイト内の記事を執筆することです。WEBライターと言っても、情報を調べてまとめるような記事から、ユーザーに商品購入を促す記事(セールスライティング)、動画などのシナリオ作成(シナリオライティング)など多岐にわたります。実際に行う作業としては、依頼主の要望に合わせて記事を書くことです。
WEBライターの収入は、書いた文字数(文字単価)に応じて報酬が支払われる場合と、記事1本あたりに対して報酬が支払われる場合があります。初心者の場合は文字単価0.5円程度からスタートし、相場は文字単価1円程度です。記事の内容が専門的な内容になったり、ライター経験が増えることで、単価が上がる傾向にあります。
依頼主によって、記事構成やレイアウトのルールが異なるので、マニュアルに沿って進めることが大切です。ある程度まで記事数を増やしたい場合にライターを募集することが多いので、単発ではなく継続的に案件をもらえることも多いです。クラウドシーシングサイトやSNSなどの募集で案件を獲得する場合が多いですが、初心者で始める人も多いので、自分の強みをアピールすることが重要です。
▶︎コンテンツビジネス(コンテンツ販売)

収入形態 | 事業収入 |
収入の目安 | 1000円〜 |
働く場所 | 在宅OK |
ストックorフロー | ストック |
特徴 | ・マーケティングのスキルが使える ・ビジネス構築に時間がかかる ・副業でも始めやすく初心者向き |
コンテンツビジネスとは、自分のスキルや過去の経験、知識を活かしコンテンツ(サービスや情報の入ったデジタル媒体など)をつくり、販売することで利益を得る方法です。歴史は古く、身近なものでは、自宅で開いているネイルサロンやピアノ教室、通信講座などが挙げられます。
自分自身で1から集客したり、コンテンツ作成に時間を要するので構築するまでの時間がかかること、事業収入なので案件を獲得する成果報酬型の働き方とは異なり、やれば収入になる訳ではないということがデメリットになります。ですが、自分の事業という点ではメリットも多く、手数料を取られて自分の取り分が減ること、企業の依頼が終了したり、案件が取れなかったりすることで仕事がなくなるリスクはありません。また、構築できれば自分のスモールビジネスが1つ完成するので、事業を回していくことで継続的に収入を得られる収入源となります。
実際に行う作業としては、ビジネステーマを決めて、そのテーマに沿ってターゲティングを行い、ニーズに合わせてコンテンツを作成します。コンテンツビジネスの収入は、そのコンテンツの単価によって大きく異なり、初心者が手を出しやすい文章や動画などの買い切り型のデジタル媒体では500円〜100,000円程度、サービスとなると、顧客一人あたり3000円/月〜20000円程度とテーマや商品の内容によって差があります。一から始める分、大変なところも多いですが、事業が大きくなることで自然と独立・法人化する方向にシフトできるので、将来的に時間のゆとりが欲しいと考えている場合にオススメです。
Linkでは、ビジネス初心者やスキルがない方でも起業独立に必要なビジネスの基礎力を身につけられるように、独自のカリキュラムを作成。知識がない初心者の方は、コンテンツ販売の実践を通してリスクや負担を最小限にして自分自身のビジネス作れるよう指導しています。ビジネスの基礎力を習得する過程で、WEBライターとしても活躍できるレベルのライティングスキル、運用代行などで案件が獲得できるSNS運用スキルなども学ぶことができます。マンツーマン指導と、グループ指導、セミナーといった多彩な学習スタイルで講師だけでなく仲間との繋がりを作りながら学べる環境なのでオススメです。

フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスというと、働く時間と場所に縛られないというメリットがよく語られますが、日本では働き方として主流でない部分もありデメリットもあります。フリーランスになってから後悔しないためにも、事前に知っておくとよいでしょう。
フリーランスのメリット
▶︎メリット①会社員よりも収入UPの可能性

フリーランスの収入形態は案件を受注する成果報酬型や、ビジネスを起こすことで利益を得る事業収入型のものが多く、固定給である会社員の時よりも収入が増えやすい傾向にあります。スキルや能力を高めることでより収入UPに繋がります。また、事業収入に関しては、自分一人で完結させるのではなく、共に事業を行う仲間を集めることで規模が大きくなるので、最終的に大きな収入源に変えていくことができます。
▶︎メリット②時間と場所の縛りがなくなる

パソコンだけで仕事できる場合が多く、働く時間や場所に囚われないのもフリーランスのメリットです。カフェや家で仕事するだけでなく、最近流行しているワーケーションなど、自分にあった働く環境を自由に選ぶことができます。スケジュール管理もしやすいので家族の都合で急に休まなければならない時や、行事などにも柔軟に対応できます。
▶︎メリット③上司や組織のルールのストレスから解放される

フリーランスの仕事でやりとりするのは、基本的に依頼主もしくは顧客です。仕事をする上でのマナーや挨拶、納期など決められた最低限のルールを守ることさえできれば、人間関係のトラブルは起きにくいです。
仕事仲間が必要であれば自分が選ぶことができることが多いので、上司の顔色を伺う必要はありません。また、組織の暗黙のルールなどもないので、余計な気遣いなどで抱えるストレスを減らすことができるでしょう。
フリーランスのデメリット
▶︎デメリット①社会的信用度が低い

フリーランスになると家が借りられない、クレジットカードが作れないなどという話をきいたことはありませんか?まだ日本では、フリーランスという働き方はメジャーではありません。そのため、「信用」を求められる場面では非常に不利にはたらきます。今では、フリーランス向けの賃貸やシェアハウスなども増えてきましたが、辞めてから焦ることの内容に事前に準備しておいた方が良いでしょう。
▶︎デメリット②収入が安定しにくい

会社員のように決まって固定給が入るという訳ではなく、フリーランスになった当初はどうしても収入が安定しにくいです。また、体調不良などで働けなくなった場合の保証もありません。退職したあとにフリーランスの仕事1本でなんとか頑張ると言って退職する人も多いですが、選択肢として、アルバイトで最低限の生活費は賄える状態にしておいたり、1年間くらいは生活できる貯金をしておくなど、備えておくと安心です。
▶︎デメリット③自律する必要がある

フリーランスの自由さが時に悪い方向に働く場合もあります。時間管理や仕事の裁量など、全て自分の判断で行うので、自分に甘くなってしまったり、感情的に動いてしまうことで仕事を失うリスクもあります。
報酬が高くなればなるほど依頼主や顧客の期待値も上がり、責任も大きくなっていきます。そのため、常に自分を律し、成長できるよう努力を続けることが必要です。
フリーランスになるために最低限必要なスキルと習得方法
フリーランスといっても、どの職種を選択するかによって、必要な知識や経験は異なります。ですが、ここでは、どのような職種を選んでもフリーランスとして最低限持っておくべきスキルに関して、その習得方法もあわせて紹介します。どんなにスキルが高くても、今回お伝えする3つのスキルがないと信頼されずに継続的に仕事がもらえなくなってしまい、事業継続が困難になる場合もあるので、しっかり読んで習得してくださいね。
マーケティング力

マーケティング力とは、顧客を集め、ニーズを把握し、必要な商品を市場に展開するために必要な力です。スキルを活かして成果報酬型の仕事をする場合でも、自分でビジネスを起こし事業収入を得る場合でも必要な基礎となる力です。マーケティング力があることで、収益を上げるだけでなく、安定して収益を出し続けることが可能です。習得する方法は、自分でマーケティング戦略を立てて、集客からニーズ把握、商品作成および販売までの流れを一貫して行うことです。市場は日々変化しているので、常に状況を把握し、うまくいかないことがあってもそれを克服するために動き続けましょう。
#話題のスタートアップ講座では、現役のフリーランスから「個人で稼ぐ」ためのマーケティングに関する最新情報を無料で直接学ぶことができます。オンライン開催なので、どこに住んでいても参加可能です。月1回開催しているので、参加してマーケティング力を身につけるのがオススメです。

武器となるスキル

武器となるスキルとは、動画編集、デザインなどのクリエイティブなスキルや、データの分析などを得意とするマーケティングなどのスキルなど、自分の展開するビジネス分野でメインとして使うスキルのことです。フリーランスの世界では、自分よりもはるかに高いスキルを持つ方がたくさんいます。そして成果報酬型の仕事は特に、高いスキルを持つ人に仕事が集まり、単価も高い傾向があります。1つのスキルをプロフェッショナルのレベルまで磨くというのも1つの方法です。ただ、スキルを習得するにも時間がかかるので、短期間でスキルを身につけ、マーケティングなどと掛け合わせることで、唯一無二のスキルとして展開するなど、自分が戦える強みを見つける方法もあります。自分にあったスキルを見つけるためには、人と比べず、自分自身をよく知ることも大切です。自分の強みは第三者の方がわかることもあるので、誰かに相談しながら強みを作っていけると良いでしょう。
コミュニケーション能力

最後に、フリーランスで見落とされがちなのがコミュニケーションスキルです。一人で働くのにコミュニケーションって必要なの?と思う方も多いかもしれませんが、自分の能力やできることを誰かに伝える際にも必要ですし、依頼主や顧客のニーズや想いを聴きとる際にも必要になってきます。また、フリーランスの連絡手段として、チャットが使われることも多く、そこでもコミュニケーション力が試されます。やりとりする相手は関わりの少ない方であることも多く、文字でのやりとりはニュアンスが伝わりにくいので、通常の会話よりも丁寧に進めていかなければ誤解を生じやすい部分でもあります。会社員とは違い、「苦手だから誰かに任せる」ということは基本的にできない部分になるので、苦手意識がある方は今のうちに普段の会話で練習しておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、フリーランスについての概要や働き方と、メリット・デメリット、最低限必要なスキルについてお話ししました。フリーランスという言葉自体は、徐々に世間に浸透してきましたが、まだ実際に身近な存在ではない場合も多いです。フリーランスという働き方に興味はあるものの、実際に何をしているのか、どんな勉強をすればいいかなど疑問点があれば、実際にフリーランスとして働く人に聞いてみるのがいいでしょう。不安材料を1つ1つなくしていくことで、自分の理想へと最初の一歩が進められるでしょう。
あなたの理想にLinkする
トータルビジネススクール-Link-
個人の力をつけるための
さまざまな知識・スキル・ノウハウを
提供するトータルビジネススクールです。
